一つの国民、一つの目的、一つの信仰
マッキー・サル セネガル共和国大統領
基調演説
尊敬する韓鶴子総裁、尊敬する貴賓の皆様！
鮮鶴平和賞受賞者として、天宙平和連合が開催する今回の2020希望前進大会に参加できることを大変光栄に思います。
まず、天宙平和連合の共同創設者であられる文鮮明総裁の誕生100周年を記念し、文総裁に敬意を表します。
また、天宙平和連合の掲げる平和と人類一家族の理想を、大いなる愛と寛容さによって実践しておられる韓鶴子総裁に尊敬と感謝の意を表します。
いま、新型コロナウイルスのパンデミックによって全世界が苦痛を受けています。この、人類歴史上かつてない状況の中で、今回の前進大会が開催されています。コロナウイルスのパンデミックは深刻な保健上の危機であると同時に、私たちの生活の質と社会的関係性にも大きな影響を与えています。全世界の教育体系は混乱に陥り、経済は悪化の一途を辿り、産業と雇用も危機的な状況にあります。
コロナウイルスのパンデミックは国境や社会制度、思想、あるいは地政学的な影響を受けることなく拡大し、毎日、現代医療制度の限界を私たちに突きつけ、人類共通の弱点を極大化しています。男性と女性、青年と幼児、裕福な人と貧しい人、北半球の国家と南半球の国家が等しく打撃を受けているのです。
いまだに、コロナウイルスの全ての秘密は明らかにされておらず、人類はコロナウイルスの予防接種の開発の報せを待ち望んでいます。このような危機と不安に直面するたびに、私たちは信仰に依拠し、科学を信じ、相互協力の力を発揮することで、希望を持つことができます。また、この挑戦を克服し、人類が抱える共通の弱点を補完することができます。
この数か月の間に新型コロナウイルスは全世界に拡大しました。世界のあらゆる場所にコロナウイルスが存在する以上、また、この危機が存在する以上、私たちは手を取り合って協力しなくてはなりません。天宙平和連合が示しているように、コロナウイルスによる危機は、自己中心的な活動ではなく、相互協力と人類愛を通してのみ克服することができるのです。
そのような意味において、5月14日、私は今後開発されるであろう、新型コロナウイルスの予防接種をすべての国家が容易に、無料で確保できるよう、新型コロナウイルス予防接種を世界的な公益として規定する国際声明にサインしました。
このような心をもって、世界が一つとなり、ポスト・コロナの世界が、全体のために生きる、より良い世界となることを願っています。今回の希望前進大会を支持し、参加されたすべての方々に敬意を表します。
今回の希望前進大会の大勝利を祈願しながら、お祝いしたいと思います。ありがとうございます。
